『MORAL』歌詞
作詞 | 作曲 | 編曲 |
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氷室狂介 | 氷室狂介 | 布袋寅泰 |
*人の不幸は大好きサ 人の不幸は大好きサ
人の不幸は大好きサ 人の不幸は大好きサ
あいつが自殺したって時も
俺はニヤッと笑っちまった
祭り気分が大好きなのサ
ただの野次馬根性だけさ
だけどその場に出たら
決まりきった顔をしてるのサ
神妙な顔の下の含み笑いはかくし通して
WOH・・・ それがモラルさ
Repeat*
あの娘が奴と別れた時も
俺はニヤッと笑っちまった
可哀そうだとは思いはしない
チャンスがきたと思っただけサ
けどその場はチョット
可哀そうな顔をしてるのサ
その仮面のすぐ裏の下心はかくし通して
WOH・・・ エチケットさ
Repeat*
『MORAL』メモ
17歳で夭折した山田かまちの葬儀の様子を歌ったと言われている曲。
「2人は幼稚園からいっしょ。
小さいころ、かまちがクラスの子供たちの絵を描いたんですが、一人だけ飛び上がっている子がいる。
それが氷室君。
目立っていたんですね。
やんちゃ坊主で、よく怪獣ごっこをして、畳の部屋でやると服がイグサだらけでね(笑)。
家に遊びに来ると、玄関から『かーまち!』と大きな声で呼んでいました」
出典:引退「氷室京介」天才詩人・山田かまちとセッション - ライブドアニュース
1983年頃にはミディアムテンポのインストゥルメンタルにアレンジされたバージョンが演奏されています。
2012年に『タワーレコード渋谷店』で開催された『TOWER×BOØWY』では、『LAST GIGS』で当初予定されていた進行表が展示され、アンコール1回目で『MORAL』を演奏する予定だった事が明らかになっています。
氷室は、「人は歪んでるから本音という大義名分の裏側にもう1つの本音がある」と思っていた人間でした。
「人は人の不幸を見て胸をなでおろし、自分ではなくて良かったと本音では思っている」というような考え方ですよね。
「本音はそうじゃないだろう?」と。
もちろん、彼は人の不幸が大好きということではなく、それに対して逆の人間になりたいという気持ちを持ってました。
出典:『BOØWY B to Y』 月光恵亮