BOØWYの記録

BOØWYの記録

【『深沢和明』『諸星アツシ』脱退】1982年10月09日 『Do The R&R Vol.2』 新宿LOFT BOØWY

BOØWY

『1982年10月09日 新宿LOFT』セットリスト&MC

OH、『FUNK POP』。

01.FUNK POP(SYMPHONIC)

OK、『LET'S THINK』!

02.LET'S THINK

OK、THANK YOU。
そいじゃ、うん、スローなナンバーから、悲しい悲しい歌『LOLITA』。

03.LOLITA(OH! MY JULLY PartⅡ)

OK、THANK YOU。
そいじゃ、AH、オレがまだ19の頃、作った曲で、すごい気に入ってたんだけど、あの~自分のバンドでいつかやりたいと思った曲。
「FUNNY BOY」っていう歌詞つけて、『FUNNY-BOY』。

04.FUNNY-BOY

OK、THANK YOU、『FUNNY-BOY』。
ほいじゃ、女の子の立場になって作った歌、『INSTANT LOVE』。

05.INSTANT LOVE

OK、THANK YOU、『INSTANT LOVE』。
それじゃ、え~と、ちょっと甘い歌で、FUNNY・・・あ~違う(笑)
『MY HONEY』。

06.MY HONEY

OK、THANK YOU。
そいじゃここで、あの、東京に出てきて仕事やってさみしい思いとかしてるヤツらたくさんいると思うけど、そんなヤツらに贈る歌、『THIS MOMENT』。

07.THIS MOMENT

OK、THANK YOU。
え~とね、ちょっと今日はスゴい大事なアレなんだけど。
え~と、このメンバーでBOØWY1年半ぐらいやってたんだけど、え~と~今日を最後でサックスの深沢と・・・。
ギターの諸星が抜けることになったんだけど。

えっとね~、なんでかって言うと、え~と深沢とかね、本当は役者の方の仕事とかやりたいらしくて、そういう方面の勉強とかしたいらしいし、え~諸星もちょっと音楽性とか、自分の音楽性をなんかやってみたいみたいなところで、え~本当に、すごいこの6人でね、本当、最高のメンバーだったんだけど、この6人でできんのは今日最後になっちゃたんで、それで、こないだね~、あの~もう前のLPの曲はやんないっていうことで言ったんだけど、え~と、そっ何となくこ~いう感じでしんみりしちゃうし、それじゃ、やっぱ良くないということで、前の曲をやるんで、みんなだから、あんまりしんみりしないでさ、あの~ケンカ別れするワケじゃないしさ。

ビシッとなんか前の曲キメて、この6人のBOØWYを最後に見てってよ、ヨロシク、それじゃ『MASS AGE』!

08.MASS AGE

ALL RIGHT、『WATCH YOUR BOY』!

09.WATCH YOUR BOY

OK、『SCHOOL OUT』!

 

10.SCHOOL OUT

OK、THANK YOU!
え、そいじゃ、ここで、『WATCH YOUR BOY』のコーラスなんかでビンビン歌ってた深沢が一曲、あの~デヴィッド・ボウイのコピーなんだけど、『SUFFRAGETTE CITY』歌います、ヨロシク!

11.SUFFRAGETTE CITY

OK、THANK YOU!
ALL RIGHT、それじゃ、ここで、あ~みんな知ってる歌、『NO N.Y.』、これは、誰が作詞したかわかるな?
深沢和明に歌ってもらいます、ヨロシク!
ALL RIGHT、『NO N.Y.』!

12.NO N.Y.

OK。

BOØWYバンザイ!

OK、そいじゃ、本当、深沢も諸星も本当に1人になってもみんな応援してやってね。
それから、BOØWYこれから4人になっちゃうけど、BOØWYも一生懸命がんばりますんで、ヨロシク。
OK、それじゃ『IMAGE DOWN』!

13.IMAGE DOWN

OK、ありがとう!
OK、THANK YOU。
そいじゃ、OH、同じように速いビートの曲、ノリのいい曲だぜ『IN MY HEAD』。

14.IN MY HEAD

OK、ありがとう。
そいじゃ、ここで、OH、『OH! MY JULLY』っていう曲あるんだけど、この曲は、本当は、あの、むか~し付き合ってた女の事を想って書いたんだけど、あの~、そう、そうじゃないんだ。
え~と、本当に何か今のねオレ、オレも布袋も、松井も、あの高橋さんも、深沢もね、諸星も、みんな同じように感じてると思うんだけど、今のこの歌、今のオレ達に本当ピッタリだと思います。
聴いて下さい、『OH! MY JULLY』。

15.OH! MY JULLY(OH! MY JULLY PartⅠ)

OK、THANK YOU!
OK、そいじゃ、これもね、OH、深沢先生が作詞した曲で、いて~な、『FUCK OFF』&『LONDON GAME』。

16.FUCK OFF(TEENAGE EMOTION)

LONDON!

17.LONDON GAME

ALL RIGHT、THANK YOU!
OK、ありがとう。
ほいじゃ、次は『MARIONETTE』っていう曲で、「マリオネ↑ット」じゃなくて「マリオネット」という曲で、あの、諸星が作曲した曲なんですけど、え~弾きな、弾きながら歌ってもらいてぇよな!

18.MARIONETTE

OK、THANK YOU。
XXXXX。
なんか今日はさ、しっちゃかめっちゃかでなんか学芸会みたいになっちゃたけど、それでもみんな今日はおもしろいだろ~?
OK、ほいじゃ、AH、なんでもいいよ、順番なんか、『MIDNIGHT RUNNERS』!

19.MIDNIGHT RUNNERS

OK、THANK YOU!
OH、『RATS』!

 

20.RATS

OK、THANK YOU、『GIVE IT TO ME』!

21.GIVE IT TO ME

OK、それじゃ、このメンバーで3月21日に出した、LPのタイトル曲『MORAL』。

22.MORAL

えっと、それじゃ、あの深沢と諸星から一言ずつみんなに、本当1年半ついてきてくれたヤツらばっかりなんで、一言ずつ言葉をみんなに言ってもらえたらと思うけど。

え~と、今回、少々、わがままを言いまして、え~スタッフの皆さんとか周りのメンバーとかに許してもらって、今回、自分の、またやりたい方向みたいなものに進みたいと、いうことで、え~1年半ついてきたファンの皆様には申し訳ございませんが、えー今回を最後で一応・・・、一応やめることになりましたので、どうもありがとう。

もしもし(笑)
今回で最後になりましたけれども、BOØWYがね、これからまた4人でやるので、また僕も見にきて、いろいろ騒ぎますから。
これからもBOØWYよろしくお願いします。

あのさ、本当に、あの~陰険にケンカ別れとかね、そういうんじゃないんで。
本当2人を、あの~オレ達と同様に応援してほしいと思うし、オレ達も、また2人と同様に応援してもらいたいと思います。
それじゃ、え~『GUERRILLA』&『ON MY BEAT』、最後のノリだぜ。

23.GUERRILLA

最後のノリだぜ『ON MY BEAT』!

24.ON MY BEAT

 

『1982年10月09日 新宿LOFT』メモ

このライブをもってサックスの深沢和明、ギターの諸星アツシがBOØWYを脱退。
脱退理由は諸説ありますが、布袋寅泰は著書『秘密』で以下のように述べています。

事務所から通達がきた。
「バンドメンバーを4人にしろ」
BOØWYの魅力は何といっても氷室と布袋のツートップ。
それを浮かび上がらせるとすれば、六人編成では人数が多すぎる。
それが通達の根拠だった。
出典:『秘密』 布袋寅泰

また、BOØWY初代マネージャーだった三宅克徳は明言はしていないものの、事務所主導の脱退だった事を匂わせるような記事を書いています。

事務所の会議室で、ボウイのメンバー6人と、副社長の月光恵亮さん、私とで、重要な話し合いが行われた。
喧嘩になった。
氷室から「なんとか言ってくれ」と言われた.....が、返す言葉もなかった。
自分も、ボウイは4人の方が、良いと思っていたからだ。
出典:GraphicMissileカッツ三宅のブログ

『ビーイング』副社長だった月光恵亮は布袋の不満をくみ取り、深沢と諸星を脱退させる方向にもっていったとBOØWY公式本でコメントしています。

深沢のサックス、諸星のギターに布袋が煮詰まる。
このままではしょうがないと思い、僕のほうから"深沢と諸星を斬った方がいいんじゃないの?"と提示したら、氷室は"親友を斬ることなんかできない!"と言う。
出典:『BOØWY B to Y』 月光恵亮

これら当事者の証言から、脱退は自主的ではなく事務所主導だった事が伺えますね。

この日から約2週間前の1982年9月24日に放送された『太陽にほえろ!』でチョイ役とはいえ出演し、おそらくファンの間では盛り上がった矢先の出来事だけに、脱退の報を聞いた瞬間にファンが悲鳴をあげたのも無理はなかったと思われます。

BOØWY

なお、BOØWY脱退後、深沢は『FAN CLUB』というバンドに参加、その後舞台役者として活躍。
諸星は翌年11月27日に開催された新宿LOFTのBOØWYのライブでゲスト出演し、『MIDNIGHT RUNNERS』を演奏、その後の消息はわからず。